桐の木よ!

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東京メトロ東西線の矢来口から地上に出ると、早稲田通りをへだてて大きな木が立っているのが目につく。桐の大木である。

2014年、新潮社の書籍倉庫がファッションや雑貨、本などを扱うしゃれた商業施設に生まれ変わった。倉庫の外観をそのままに、現代的な内装をほどこし、アプローチには木製の階段がひろがる。その外観が受けて、よく若者たちが写真を撮っている光景に出合う。
ちなみにla kagu という名称は、神楽坂に多く住むフランス人たちが「カグラザカ」という発音が難しいので「ラカグ」と言っていたところからつけたのだという。

道ゆく人たちを見つめつづけてきた桐の木は切り倒されずに、シンボルツリーとして通るひとの目を楽しませてくれている。
昔は女の子が生まれると桐の木を植えて、その子がお嫁に行くころにはタンスにして持たせたという話を聞いたことがある。
神楽坂の桐はいまタンス2棹も3棹もできそうに大きく太く生長している。100年以上も生きていそうである。

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そして、ことしも4月の終わりに、華やかに、ダイナミックに、みごとな藤色の花を咲かせた。
花季が終わって、役目を果たした桐の木。
また来年までしっかり力を蓄えて、大きな花房を天にむかって突き上げてほしいものである。

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